セオエル王が幼い間、レバノン国内での政治は主に摂政が取り仕切り
アゼルトリアへの外交の場では王兄が名代としてでることにより難なきを得ていた
だがしかし時が経ちセオエル王が政治の場に立つことになった途端アゼルトリア側の反応が芳しくない方向へと転落した
15という年齢は若すぎたのだ
これにより予てよりアゼルトリア側にくすぶっていた
「聖女を輩出したのは我が国なのだからレバノンは属国で有るべき」と主張する一派が勢いを持つことになる
聖女はレバノン属国派に考えを改めるよう通達をするが
そもそもレバノン属国派が主に教団幹部ひいては元老院の重鎮におり
また彼らが私利を優先する者たちであったためさほど効果は無かった
このままでは二国間の戦争の火種になりかねない
そう考えたレバノン側は
アゼルトリアの有力貴族との政略結婚を画策する